TeX Alchemist Online

TeX を使って化学のお仕事をしています。

鉄緑会 東大問題集シリーズ 最新刊発売!

先週,鉄緑会 東大問題集シリーズの最新刊が発売となりました。昨年は,11月にこのシリーズに新規科目として物理が加わりました。今年は,物理も含めて4科目が7月に一斉発売の運びとなりました。

2017年度用 鉄緑会東大数学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大数学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大古典問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大古典問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大化学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大化学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大物理問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大物理問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

さて,今年のTeX組版的な注目点としては,物理の章扉を TikZ で全面的に作り直した点が挙げられます。

ページサンプル

f:id:doraTeX:20160712120342p:plain

このページは,Illustrator などのグラフィックソフトは一切使わずに,LaTeX + TikZ のみで作成しています。

続きを読む

和文ゴーストによる \ruby の改良

追記 (2016/08/16)

本記事で解説した和文ゴーストによる \ruby の改良が,jsclasses 開発版の okumacro パッケージに取り込まれました! github.com

追記 (2016/09/06)

追記(2016/09/06):本記事で解説した \ruby の改修が採用された okumacro パッケージが,jsclasses の一部として TeX Live 2016 のレポジトリに収録されました。本記事で取り上げた問題点は,最新版(2016/08/16版以降)の okumacro パッケージでは既に解決済みとなります。

したがって,以下の本文は,2015年以前の okumacro パッケージの \ruby に関する解説になります。




[改訂第6版]LaTeX2e 美文書作成入門の付録Bには,「パス」の説明があります。

f:id:doraTeX:20160613011823p:plain

よく見ると,さりげなくすごい人名が登場しています。

f:id:doraTeX:20160613011836p:plain

というわけで,()() さんに敬意を表して,今日は pTeX によるルビの話です。

続きを読む

【改訂版】pdfTeX による見開きPDFの結合・分割

一昨日の記事「pdfTeX による見開きPDFの結合・分割」を執筆した後,あべのりさん (id:abenori) のご指摘により,より改良できることに気づきました。

そこで,このアイデアをもとに改訂版を作成しました。この方法ならば /Rotate による回転情報が付いているPDFにも問題なく対応できますし,TeX ソースもスッキリして読みやすくてよいですね。

前回のソースも,pdfTeX を用いたPDFのバウンディングボックス読み取り処理のサンプルコードとしての価値はあるかもしれないので,前回の記事は残したまま,改訂版を新記事としてアップしておきます。(また,記事末尾の /Rotate 除去法のリンク集も,PDF芸人には存在価値があるかもしれません。)

目次

続きを読む

和文ゴーストとしての全角スペース

f:id:doraTeX:20160611003733p:plain

全角スペースは,プログラマやDTPerの間ではしばしば嫌われがちな存在です。TeX文書においても例外ではありません。TeXソース中に全角スペースが入り込んでいると思わぬ害をもたらすことが多く,基本的には避けた方がよい存在です。

ですが,TeXにおいて,珍しく全角スペースが大活躍する場面があります。それは(\kern-1zw と組み合わせることによる)和文ゴーストとしての用途です。例えば,ZRさんの BXglyphwiki パッケージ にその用例が見られます。

BXglyphwiki パッケージ を使うと,GlyphWiki に登録されているグリフの字形データをダウンロードして,その画像を1文字の和文文字であるかのように整形して出力してくれます。

このように,「和文1文字として使用するために画像や図形を出力したい」という状況においては,単に「ボックスの幅・高さ・ベースラインを他の和文文字と同じに揃えて出力する」というだけでは不十分です。なぜなら,TeXエンジンによって文字間に自動挿入されるべきグルーの問題があるからです。

(u)pTeX の場合,和文文字と和文文字が隣接した場合には \kanjiskip が,和文文字と欧文文字が隣接した場合には \xkanjiskip が自動挿入されます。しかし,自分で作成したボックスの場合,そのようなグルー挿入がなされないため,「和文1文字としての使用」という意図に反した組版結果が生まれてしまいます。

例えば, を四角で囲んだ ★⃞ という合成文字を作成し,これを和文1文字として出力したい状況を考えましょう。そのために,次のような命令 \squarestar を定義したとします。

【定義】

\def\squarestar{\begingroup
  \fboxsep=0pt
  \fboxrule=.5pt
  \framebox[1zw][c]{}%
  \endgroup}
続きを読む

pdfTeX による見開きPDFの結合・分割

先日の記事「既存PDFの最初数ページをローマ数字,残りをアラビア数字で,ページ番号を付け直す方法」で,「PDFを見開き 2in1 で並べたり,逆に裁断したりするために pdfTeX を使うこともできる」と述べました。

これについて,反響がありましたので,追加で解説しておくことにしましょう。

PDF加工ツールとしての pdfTeX の実力をとくとご覧ください。

【追記】後日,より良い方法を見つけましたので,改訂版記事を執筆しました。そちらの改良された方法をご利用ください。(本記事も,PDFのバウンディングボックス読み取り処理のサンプルコードおよび /Rotate 除去法のリンク集として残しておきます。)

目次

続きを読む