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TeX Alchemist Online

TeX を使って化学のお仕事をしています。

鉄緑会 東大問題集シリーズ 最新刊発売!

TikZ TeX PDF

先週,鉄緑会 東大問題集シリーズの最新刊が発売となりました。昨年は,11月にこのシリーズに新規科目として物理が加わりました。今年は,物理も含めて4科目が7月に一斉発売の運びとなりました。

2017年度用 鉄緑会東大数学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大数学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大古典問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大古典問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大化学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大化学問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大物理問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

2017年度用 鉄緑会東大物理問題集 資料・問題篇/解答篇 2007‐2016

さて,今年のTeX組版的な注目点としては,物理の章扉を TikZ で全面的に作り直した点が挙げられます。

ページサンプル

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このページは,Illustrator などのグラフィックソフトは一切使わずに,LaTeX + TikZ のみで作成しています。

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和文ゴーストによる \ruby の改良

TeX

[改訂第6版]LaTeX2e 美文書作成入門の付録Bには,「パス」の説明があります。

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よく見ると,さりげなくすごい人名が登場しています。

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というわけで,()() さんに敬意を表して,今日は pTeX によるルビの話です。

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【改訂版】pdfTeX による見開きPDFの結合・分割

PDF TeX

一昨日の記事「pdfTeX による見開きPDFの結合・分割」を執筆した後,あべのりさん (id:abenori) のご指摘により,より改良できることに気づきました。

そこで,このアイデアをもとに改訂版を作成しました。この方法ならば /Rotate による回転情報が付いているPDFにも問題なく対応できますし,TeX ソースもスッキリして読みやすくてよいですね。

前回のソースも,pdfTeX を用いたPDFのバウンディングボックス読み取り処理のサンプルコードとしての価値はあるかもしれないので,前回の記事は残したまま,改訂版を新記事としてアップしておきます。(また,記事末尾の /Rotate 除去法のリンク集も,PDF芸人には存在価値があるかもしれません。)

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和文ゴーストとしての全角スペース

TeX TikZ

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全角スペースは,プログラマやDTPerの間ではしばしば嫌われがちな存在です。TeX文書においても例外ではありません。TeXソース中に全角スペースが入り込んでいると思わぬ害をもたらすことが多く,基本的には避けた方がよい存在です。

ですが,TeXにおいて,珍しく全角スペースが大活躍する場面があります。それは(\kern-1zw と組み合わせることによる)和文ゴーストとしての用途です。例えば,ZRさんの BXglyphwiki パッケージ にその用例が見られます。

BXglyphwiki パッケージ を使うと,GlyphWiki に登録されているグリフの字形データをダウンロードして,その画像を1文字の和文文字であるかのように整形して出力してくれます。

このように,「和文1文字として使用するために画像や図形を出力したい」という状況においては,単に「ボックスの幅・高さ・ベースラインを他の和文文字と同じに揃えて出力する」というだけでは不十分です。なぜなら,TeXエンジンによって文字間に自動挿入されるべきグルーの問題があるからです。

(u)pTeX の場合,和文文字と和文文字が隣接した場合には \kanjiskip が,和文文字と欧文文字が隣接した場合には \xkanjiskip が自動挿入されます。しかし,自分で作成したボックスの場合,そのようなグルー挿入がなされないため,「和文1文字としての使用」という意図に反した組版結果が生まれてしまいます。

例えば, を四角で囲んだ ★⃞ という合成文字を作成し,これを和文1文字として出力したい状況を考えましょう。そのために,次のような命令 \squarestar を定義したとします。

【定義】

\def\squarestar{\begingroup
  \fboxsep=0pt
  \fboxrule=.5pt
  \framebox[1zw][c]{}%
  \endgroup}
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pdfTeX による見開きPDFの結合・分割

PDF TeX

先日の記事「既存PDFの最初数ページをローマ数字,残りをアラビア数字で,ページ番号を付け直す方法」で,「PDFを見開き 2in1 で並べたり,逆に裁断したりするために pdfTeX を使うこともできる」と述べました。

これについて,反響がありましたので,追加で解説しておくことにしましょう。

PDF加工ツールとしての pdfTeX の実力をとくとご覧ください。

【追記】後日,より良い方法を見つけましたので,改訂版記事を執筆しました。そちらの改良された方法をご利用ください。(本記事も,PDFのバウンディングボックス読み取り処理のサンプルコードおよび /Rotate 除去法のリンク集として残しておきます。)

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TeX Live 2016 で変わったところ

TeX PDF

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(Norbert Preining さんの記事 TeX Live 2016 released より)

TeX Live 2016 がリリースされて数日経ち,そろそろ世界各地のCTANミラーサイトにも波及してきたようです。

TeX Live 2016 における変更点は数多く,ここで挙げきることは困難(自分もとても全ては把握しきれていません)ですが,自分にとって身近な変更点を挙げておきます。

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MacTeX 2016 のインストール&日本語環境構築法 (El Capitan 以前/以後両対応)

TeX

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(MacTeX 付属の mactex.jpg より)

数日前,とうとう TeX Live 2016 がリリースされました。TeX Live 2016 では,

  • LuaTeX で El Capitan 付属の新ヒラギノフォント(OTC形式)が使えるようになった
  • (x)dvipdfmx で \includegraphicspagebox= オプションが使えるようになった

など,一般ユーザにとってもメリットのある様々な改良がなされていますので,早速導入してみようと思っている人も多いことでしょう。

また,シーズン的に,大学に入学して心機一転,TeX を始めてみようという大学生の方も多いのではないでしょうか。

Mac 用の代表的な TeX Live ディストリビューションである MacTeX についても,新バージョン MacTeX 2016 がリリースされています。

個人的には MacTeX は使っていないのですが,日本にも MacTeX のユーザは多いようですので,MacTeX のインストール&日本語環境構築手順を解説しておきます。*1

El Capitan の新ヒラギノ環境,Yosemite 以前の旧ヒラギノ環境の両方に対応しています。初心者でも分かるよう,かなり丁寧に手順を解説しておきますね。

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*1:ここに書いてある手順は MacTeX 2016 付属の README-ja.pdf に書いたものと同一です。ネット検索でも簡単に手順が発見できるよう,このブログにも書いておきます。

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既存PDFの最初数ページをローマ数字,残りをアラビア数字で,ページ番号を付け直す方法 (pdfLaTeX + pdfpages + hyperref)

PDF TeX

結城浩さん ( id:hyuki ) のお題「既存PDFの最初数ページをローマ数字,残りをアラビア数字で,ページ番号を付け直す」を,pdfLaTeX + pdfpages パッケージ + hyperref パッケージ で実現してみました。

snap.textfile.org

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TikZ の current page と jsclasses との相性問題

TeX TikZ

日本で主流であろう,(u)pLaTeX + jsclasses + dvipdfmx のワークフローにおいて,TikZ の remember picture を使う際に発生する相性問題について,一つの解決策の提案です。

remember picture を dvipdfmx で使うには

TikZ 標準の dvipdfmx ドライバファイルでは,remember picture を用いた図形間結合(inter-picture connections)など,TikZ の一部の機能が使用できません。 しかし,次の記事でZRさんが作成された pxpgfmarkパッケージ を使うと,dvipdfmx でも remember picture を使用することが可能になります。

d.hatena.ne.jp

current page によるページ上の絶対配置

TikZ で remember picture を使うと,current page というノードが使えるようになります。例えば,ページの中央は (current page.center) のようにして取得することができます。

current page は,通常 overlay オプションと一緒に用いられ,「ページの背景に何かを書き込む」という用途に使われます。(正しく座標を取得するために2回コンパイルが必要です。)

使用例1:ページ中央にウォーターマークを入れる

% pLaTeX + pxpgfmark.sty + dvipdfmx
\documentclass[dvipdfmx,papersize]{jsarticle}
\usepackage{tikz}
\usepackage{pxpgfmark}
\usepackage{lipsum}
\begin{document}
\begin{tikzpicture}[remember picture, overlay]
\node[color=red!30!white,draw,line width=10pt,
rectangle,font=\gtfamily,scale=10,rotate=30]
 at (current page.center) {部外秘};
\end{tikzpicture}
\lipsum
\end{document}

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☃ゆきだるまで素因数分解を可視化しよう!☃

TikZ TeX 数学

この記事は TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 の23日目の記事です。16日目に次いで2回目のエントリーとなります。 22日目はu_riboさんでした。 24日目はgolden_luckyさんです。

本記事では,ゆきだるま☃を用いて素因数分解を次のように可視化する方法を解説します。

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