2018年の iOS 12 で導入された「ショートカット」アプリが,2021年の macOS 12 Monterey から,Mac上でも使えるようになりました。これで,macOSを自動化する方法としては,
- シェルスクリプト(ターミナル)
- AppleScript(スクリプトエディタ)
- Automator
- 「ショートカット」アプリ
という4通りの方法が存在することになりました。このうち,Automatorは「ショートカット」アプリに発展的解消してゆく方針のようです。
さて,前記事で述べたように,macOS 12.3 で Python が廃止された影響で,Automator の「PDFのページを結合」アクション(/System/Library/Automator/Combine PDF Pages.action
)が使えなくなっています。そこで,新しい「ショートカット」アプリで,PDFの結合を実現してみました。
方法としては,やはり AppleScriptObjC によるPDFの操作です。ただし,「ショートカット」アプリで AppleScript は動かせるのですが,AppleScriptObjC は使えないようでした。そこで,「ショートカット」アプリでシェルスクリプトを動かし,その中で osascript
を使って AppleScriptObjC を呼び出すという,なかなかに面倒な方法を使いました。
完成したショートカットを共有しておきます。実行すると,ファイル選択ダイアログが出るので,そこで複数のPDFを選んで続行すると,PDFのページが結合された新しいPDFが生成されて Finder に表示される,という動きをします。
⬇次のページを Safariで 開き(Google Chromeだと App Store のページに飛ばされてしまうようです),「ショートカットを入手」というボタンを押すと,ショートカットをライブラリに追加できます。 www.icloud.com